中国の都市階級とは?1線都市、2線都市の定義・急成長する下沈市場について

wanwei2025162025-06-19 20:30:01
  の都市は、人口や経済レベルなどのさまざまな観点から、「一線都市」「新一線都市」「二線都市」「三線都市」「四線都市」「五線都市」の6つの階級に分けられています。   現在、6つの階級のうち三線都市以下の「下沈市場」の成長がめざましく、大都市との経済レベルの差も徐々に縮まってきているという状況にあります。   このことから、これまで北京や上海といった一線・二線都市からのが多かったにおいても、今後は下沈市場からのも増加する可能性があると考えられます。   この記事では、の都市階級について、それぞれの階級における特徴から下沈市場の成長の背景やについて整理します。   関連記事   中国、2020年ナイトタイムエコノミー影響力トップ10を発表   インバウンド対策にお困りですか?   「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!   インバウンド対策サービスを探している方必見!無料で資料DLできる「訪日コム」を見てみる   では、の経済情報に特化したグループ「第一財経」が定めた指標に沿って、全337都市を一線から五線までの6つの階級に区分しています。   まずは都市がどのような観点で区分されているのか、それぞれの階級の代表的な都市について紹介します。   でビジネス情報を発信するグループ「第一財経」は、2020年5月に「都市商業魅力度」を発表しました。   このでは、商業的な資源の集約度やハブとして機能性、市民の活発さ、ライフスルの多様性、将来性などいくつかの指標から、337都市を「一線都市」「新一線都市」「二線都市」「三線都市」「四線都市」「五線都市」の6つのランクに分けています。   都市階級とそれぞれの主なる都市は、以下の通りです。   第一財経より、訪日ラボ編集部作成   この都市階級によって社会的な位置づけが異なり、またそこに住む人たちの消費動向も異なります。   ここでは、都市階級ごとの位置づけとその消費者特徴を解説します。   一線と新一線都市は、主に沿岸部に位置しています。   街自体も大きく発展しており、のなかでも商業が盛んなうえ、国際的な都市として発達しています。   米大手コンサルティング企業のボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が発表した2020年「世界で最も革新的な企業50社」で上位にランクインした企業の本社は、すべて一級ないし新一級都市に集まっています。   たとえば、6位のファーウェイと14位のテンセントは一線都市の深圳、7位のは新一線都市の杭州、24位のシャオミと31位のは一線都市の北京にあります。   一線・新一線都市の人々の特徴として経済力が高く、消費意欲も旺盛であることがあげられます。それに伴い、海外旅行に出かける人も多くいます。   旅游研究院およびの大手オンライン「携程」(グループ:2019年10月まで、国内では「」の名称で展開)の「2018年游客出境游大数据报告(2018年旅行者の海外旅行ビッグデータレポート)」では、2018年の海外旅行者数上位20都市のうちに、16都市は一線・新一線都市であり、年に約100万人から200万人が海外旅行に出かけていることがわかっています。   また、一線・新一線都市に住む人々、とくに女性の間でソーシャルコマース「()」が人気です。   のデータ分析ツール「千瓜数据」が発表した「2020年小红书双十一行业投放报告(2020年ダブルイレブンレポート)」によれば、ユーザーの56%が一線都市在住であることがわかりました。   二線都市は、一線都市、新一線都市と比較すると影響力は低い都市ですが、地域ではトップの「地方都市」です。   例えば、内陸部に位置する雲南省の中心地である昆明や、浙江省の杭州に次ぐ副都市である寧波が二線都市にあたります。   二線都市は、一線・新一線都市には劣るものの潜在的な消費能力を秘めていますが、住民の世代によって、消費の価値観が異なっています。   のリサーチ会社である艾瑞咨詢が発表した「2019二线城市新中产消费趋势报告(2019年二線都市新中産階級の消費動向レポート)」によれば、特に、1990年代以降に生まれた人たちは、経済的プレッシャーが少なく、将来について楽観的な傾向にあります。   また、このような人たちは商品の値段よりも品質を重視する傾向にあるため、高級品への投資も惜しまない傾向にあります。   三線都市は経済規模が比較的大きい地方の中小都市を指しており、国際的影響力がほぼありません。   四線都市・五線都市は、水道や電気などの基礎インフラが整えていますが、三線都市に比べれば劣ります。   また、四線都市・五線都市は山や川、田園など豊かなに囲まれています。   これらの三線都市以下は、まとめて「下沈市場(シャアチェンシーチャン)」と呼ばれています。   なお「下沈市場」の定義はさまざまで、三線都市~五線都市を指す場合もあれば、三線都市のみを指す場合もあります。   下沈市場は後述した人口の多さや成長率の高さから、今後成長が見込まれる市場として注目を集めています。   国内でも注目を集めている下沈市場は、今後数年で日本への観光客が増加すると考えられている市場の1つでもあります。   そこで、なぜいま下沈市場が注目されているのか、において気をつけるべきことを解説します。   下沈市場ではや社会消費財小売売上高の伸び率が高く、またの利用者も増加傾向にあります。   艾瑞咨詢によると、2015年から2019年の4年間における各都市階級別での成長率では、四・五線都市が最も高いことがわかります。   例えば、2019年における一・二線都市の成長率が5.6%であるのに対し、四・五線都市は10.6%と約2倍のスピードで成長しています。   また同調査によると、2019年の社会消費財小売売上高においては、四・五線都市の合計は三線都市より高くなっており、一・二線都市との差は1兆4,300億元(約23兆3,698億円)まで縮まってきています。   また、の2019年度アニュアルレポートでは、事業のタオバオ()が2018年から2019年の1年間で獲得した新規ユーザー1億人のうち、70%以上は下沈市場のユーザーが占めていたことが報告されています。   下沈市場の成長の1つ目の理由に、人口の多さとスマートフォンの普及があります。   一線都市から二線都市までの大都市の人口は約3.9億人である一方、下沈市場の人口は約10億人とされています。   また、IT会社MobTechによると、下沈市場における2019年3月の時点のインターネットユーザーの数は6.7億人に達し、この数は国内のインターネットユーザーの52.9%と約半数を占めています。   2つ目の理由は、都市市場の飽和と少子化の加速にあります。   北京と上海の大都市では、インターネットユーザー数の伸び率は頭打ちになっており、全体に占める割合をみると2018年が13%、2019年には微増するも15%にとどまっています。   そして、では少子化が始まっており、これからの経済の発展を支える人口ボーナスが消失することが懸念されています。   このような背景から、人口が多くこれからの成長の余地がある下沈市場が注目を集めています。   の感染拡大により、が激減した一方で、海外から物を買うは大きく成長しています。   海関(税関)総署が2020年7月に発表した2020年上半期(1~6月)における貿易実績では、の取引額が26.2%増加したことがわかっています。   このことからも、今できるへのとして市場への参入の必要性が高まっていることがわかります。   その中でも、成長がめざましくインターネットユーザーとユーザーも増加している下沈市場をターゲットとしてアプローチすることで、今後の継続的な顧客獲得につながる可能性があると考えられます。   では、経済レベル・人口・役割などの観点から、都市が一線から五線の6つの階級で分けられています。   現在、インターネットユーザーの増加や人口の多さなどを背景とし、三線都市以下の「下沈市場」の成長が顕著であり、国内と海外のビジネスにおいて注目を集めています。   それは、日本におけるにおいても同様であり、日本企業はなどを通して下沈市場に参入することで、新たな市場の開拓につながる可能性があります。   下沈市場には、顔なじみを大切にする文化や、価格感度が高い、娯楽・暇つぶしを好むなどの特徴があり、このような特徴を抑えた活動を実施することが、の成功に繋がると考えられるでしょう。   インバウンド対策にお困りですか?   「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!   <参照>   第一財経:合肥、佛山晋升新一线城市!2020最新1-5线城市排名发布(附完整名单)   艾瑞網:艾瑞:四五线城市下沉环境初探   百度:持续更新丨2020年中国省区GDP排名&中国城市GDP排名(附简评)   Boston Consulting Group :The Most Innovative Companies 2020 The Serial Innovation Imperative   Mob研究院:2019中国移动互联网春季大报告   新華網:上半年跨境电商进出口增长26.2% “卖全球”开启新征程   中金網:2019二线城市新中产消费趋势报告:低负担、多买房、重品牌      競合店舗がひしめく中で、お客様に選ばれ続けるためには「単発的な集客施策だけでは不十分」と感じられている店舗事業者の方も多いのではないでしょうか?   集客力を最大化するには、「新規顧客の獲得」と「再来店の促進」この2つの視点を両立することが必要不可欠です。   本セミナーでは、店舗ビジネス向けメディア「口コミラボ」を運営する株式会社movと、セミカスタム型アプリパッケージ「App Publisher」を提供するエンバーポイント株式会社が共催し、   ・新しいお客様を呼び込むための口コミ活用術   ・お客様にリピートしてもらうためのアプリを活用したCRM戦略   について、それぞれ解説いたします。   新規集客・リピーター獲得に課題を感じている方は、ぜひご視聴ください!   <本セミナーのポイント>   新しいお客様を呼び込むための口コミの収集、活用方法が学べる!   アプリを活用したリピーターを獲得するためのCRM戦略が学べる!   各企業の実例から”明日から使えるテクニック”が学べる!   詳しくはこちらをご覧ください。   →集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり【6/24開催】      2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。   「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。   初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。   参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。   <こんな方におすすめ>   インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者   最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方   業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方   小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者   インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生   →「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる      訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。   この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。   ※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。   ※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。   詳しくはこちらをご覧ください。   →2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? 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