都市問題とは?人口移動による世界と日本の都市化の課題と解決策

wanwei2025192025-06-20 23:15:01
  数年前からSDGsという言葉を聞くようになりましたが、その中でも私たちの身近な問題として挙げられるのが「都市問題」です。   しかし、都市問題に直面している私たちでさえも都市問題についてあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。   そこで本記事では、都市問題の課題や現状、解決策、さらには具体例について詳しく解説します。   企業紹介ページに掲載を希望する企業様はこちらをご覧ください      都市問題は、人口集中に伴い発生する諸問題を指し、特に東京などの大都市で顕著です。   交通渋滞、住宅不足、環境汚染などが挙げられ、これらは世界中の都市で共通の課題です。   SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に基づき、持続可能な都市開発への改善が進められています。   ≫【SDGs目標11】住み続けられるまちづくりをとは?背景や現状、企業の取り組み、私たちにできることを解説      都市化に歯止めが効かない大きな原因は、都市部の工業化によるものです。   例えば、東京は日本でも屈指の工業化を果たしている地域であり、多くの商業施設やビジネスの拠点が存在します。そのため雇用の機会が多く、教育機関や医療機関なども集中しています。   これらを求めて日本全国から人口が流入してくることから、都市化が進んでしまうのです。   都市化が進むと具体的に以下のようなデメリットが生じます。   人口移動による人口の過度な集中   高齢化   空き家問題   都市部での事故の多発   公共交通機関の過度な混雑   水道や電気などの社会資本不足   都市公害      現在の日本では、大阪圏・名古屋圏・東京圏を指す「三大都市圏」で主に都市化の問題が生じています。   中でも東京圏の都市化問題は深刻となっており、1950年には人口の25%ほどしか東京圏に人口が集中していなかったのにも関わらず、2015年には人口の35%以上が東京圏に集中しており、現在も人口の割合は増加し続けているのです。   参考:総務省「​​都市部への人口集中、大都市等の増加について」   都市問題は具体的に以下のようなものが挙げられます。   通勤問題   交通渋滞   事故や犯罪の多発   ごみ問題   インフラの老朽化   大気汚染   地方の過疎化   1950年代〜1960年代の高度経済成長期には、日本国内で著しく都市化が進みました。   具体的には、高度経済成長の中で東京と大阪が国の中枢管理機能の拠点としてはたらくようになったこともあり、交通機関や商業施設、会社などが集中するようになったのです。   これらのことから、人口も東京・大阪に移動するようになり、都市化が進むとともに若手労働力として期待されていた農村の人口の多くを都市部が吸収したことにより農村のも問題になりました。   関連記事   ≫ごみ問題とは?このままだとどうなる?現状や問題点、企業の取り組みを解説   ≫インフラ整備とは?日本と世界の現状やメリット、SDGsとの関係を紹介   日本の都市化問題の課題として頻繁に挙げられるのが、高齢化問題です。   日本は超高齢化社会と言われている通り、都市部にも多くの高齢者が住んでいますが、年々高齢者の数が増加することによって介護問題や医療問題、社会保障問題が深刻になります。   2050年には高齢者の割合が30%を超えると見込まれているため、これらの問題をどのようにして解決するかが日本の都市問題の課題と言えるでしょう。   関連記事   ≫東京都の社会問題とは?一極集中する都市問題や過密問題の課題や事例、対策を解説   ≫福岡県の社会問題とは?まちづくりや都市化などの課題を解説      世界でも都市化は問題視されていますが、中でもアジア地域の都市化の問題は深刻です。   というのも、世界の主要都市ランキングではニューヨーク(アメリカ)よりも上位に、東京やジャカルタ(インドネシア)、デリー(インド)、ソウル(韓国)、上海(中国)がランクインしており、ランキング上位にアジア圏の都市が多くランクインしているからです。   このように、特に人口が増加しているアジア地域では都市化問題が深刻化しており、今後さらに状況は悪くなることが予想されます。   関連記事   ≫人口爆発とは?3つの原因や起こる理由、私たちができること・対策を解説   世界の都市問題は具体的に以下のようなものが挙げられます。   スラム化   貧困問題   感染症や疫病の流行   世界の都市化問題でも特徴的なのが香港です。   香港では1970年代に積極的不介入を採用したことで中国からの移民が急増し、急激な都市化が進みました   参考:財務省「第9章 香港」   その結果、インフラ整備や行政サービスが行き届かずに一時はスラム化してしまいましたが、現在はアジアの金融ハブとして発展しています。   関連記事   ≫発展途上国とはどこ?途上国一覧と様々な定義、企業の取り組みを解説!   ≫スラムとは?どこの国にある?定義やなくすためにできることを解説   世界各国は日本よりも社会保障などが整備されていないことから、都市問題が深刻化すると貧困の格差や大気汚染などの環境問題が懸念点として挙げられます。   また、都市部ではインフラ設備の整備や行政サービスが追いつかない可能性もあるでしょう。      農村部には高賃金で働くことのできる産業が少なく、賃金を求めて都市部に移住してしまうため、農村でも十分に賃金を得られるような発展が必要です。   また、農村部に居住している住民の生活を安定させるための政策なども必要になるでしょう。   関連記事   ≫地域活性化とは?なぜ必要?メリットや具体事例を簡単に解説   地方にはインフラが整備されていない場所も多くあるため、まずは生活しやすいインフラ設備を整えることが必要です。   関連記事   ≫インフラ整備とは?日本と世界の現状やメリット、SDGsとの関係をわかりやすく解説   ≫グリーンインフラとは?生まれた背景や事例、今後の課題を解説   都市化問題を解決するために私たちができることは、まず都市問題を知ることです。   日本では都市化問題が深刻な問題として挙げられますが、まだまだ知らない方も多く存在し、それを解決する方法を知りません。   都市問題を知っていれば、選挙の投票先を決める基準にもなりますし、地方活性化に協力することも増えるでしょう。   関連記事   ≫スマートシティとは?メリットやデメリット、事例を簡単に紹介!   ≫コンパクトシティとは?スマートシティとの違いや国内の事例、課題を解説!
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